スローライフでご機嫌に暮らす。

思いつくまま、気の向くままに、よしなしごとを綴っています。

天寿――旅の終わりは穏やかであたたかい。

「いのちは最後まで生きる努力を怠らない」

「細胞は全力で生きようとする」

という美しい言葉がもてはやされる昨今。

しかし両親を看取った経験から、本当にそうだろうかと考える。

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着陸する飛行機が、高度を下げスピードを落とすように。

 

退職・異動する社員が、

新規企画に血道をあげるよりも残務処理に追われるように。

 

蛍の光」が流れるデパートでは、

従業員がいそいそと帰り支度を始めるように。

 

天寿を全うする時期が訪れた時には、

身体の細胞たちも

「終わらせる」ほうにシフトしていくものだと思う。

しかし、それは決して不幸なことでも悲しいことでもない。

 

さまざまな課題をやり終えたあと

肩の荷を下ろしたパイロットも社員も従業員も

微笑みながら、楽しそうに次の場所に移っていく。

 

多分この旅の終わりは、穏やかでやさしく、

浮き立つような温かさに包まれるのだろう。

 

父の命日前の、雑感。

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