最後のボーナスを得たのは、3年前。
金額を見て、気持ち悪くなった。
当時、土日出勤ありで平日は午前様、代休もろくに取得できない状況だった。上司に相談しても改善せず、不眠症はひどくなり、結局身体を壊して入院することになった。
ボーナスは、過去最高額になっていたのだが…。
――このために、命を削っているのか。割に合わないな。
と明細に吐気をおぼえたことを思い出す。まったく心が浮き立つことはなかった。
ブログを書いているうちに思い出した。職場の先輩が「残業残業で、給与明細を見たら『こんなに働いていたんだ』と吐きそうになった」と語っていたのを。前向きな方だったが「収入アップだ、ワーイ」という感じではなく、鬱屈していた。
お金をもらえることは幸せだ、仕事があるだけありがたく思え。と感じる方もいるだろうが、幸福は他者との比較で語るものではない。
金銭の多寡はどうでもよい。いくら大金を積まれても、この場を離れないと命が危ない。
今でもあの気持ちは変わらない。もし「60歳まで頑張って働いたら、退職金を1億出す」といわれても、絶対あの環境に戻りたくはない、と。
お金よりも健康が大事。お金は大好きだが、それよりも命のほうが大切だ。
🌸 🌸 🌸
あれから3年。人間関係の良い職場で、週3日だけ心穏やかに仕事をしている。こんなに平和な日が訪れるとは思いもよらなかった。本当にあのとき方向転換してよかったと、3年前の私に教えてあげたい。
ちなみに、お金の流れは昔より良くなっている。
6月は固定資産税と住民税の支払いがあるため、通常より支出が多かったはずだが、先月より貯蓄が増えていた。
上出来だと思う。