生きていくにあたり、これは絶対欠かせないと思うものがある。ひとは大抵、その多くを望む。だが、そういうものこそ、適量であるほうがいい、と思う。
必要なものを思いつくまま挙げてみる。
太陽。水。空気。植物。動物。お金。仕事。友人。恋人。愛情。恋愛。食物。栄養。名誉。矜持。努力。美観。含羞。優しさ。思いやり。知識。スキル。体力。精神力。健康。絆。家族。情緒。感受性。気遣い。清潔感。住居。
つらつら列挙したが、どれもあり過ぎたら災禍につながるのではないか。
太陽、水、空気がないと人は生きられないが、熱中症、水害、台風で人命を損なうこともある。多すぎるのは問題だ。
よく「お金はいくらあっても邪魔にならない」というが、もしビル・ゲイツの財団を譲り渡されたら、幸福になれるだろうか?同時におそろしいほどの煩い事も抱え込むことになるだろう。私は自分の手に余る巨万の富よりも、我が裁量で使える金額が必要なだけあればいい。そのほうが心穏やかで、幸せだ。
愛も必要だが、重すぎる愛情は凶器になる。人との絆は大事だが、多過ぎると楔に変わる。仕事は大事だが、これも適量がよい。
思いつくものを棚卸すると、どれもこれも「際限ないほどに多くはいらない」「固執するより、距離感をもったほうがいい」という結論に落ち着く。
本日の断捨離ターゲット。試供品でもらった化粧品類。
洗顔料やヘアエッセンスは使いきり、乳液類は固まっていたので処分。
すべて適量でいい。たくさんはいらない。
自分に必要なものは、おそらく全部そろっている。知足安寧。充足。