面白がって ご機嫌に生きる

快適なモノや場所を選び、いつも機嫌よく過ごしていたら、運と勘が強くなりました。どこまで楽しんで暮らせるか、日々実践中です。

セミリタイア前――土用の丑の日から宮仕えの記憶をたどる。

ウナギの蒲焼。香りは好きだが、食すのは苦手だ。正確には、ある時期からウナギやドジョウやアナゴが食べられなくなった。

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30代前半の頃だったと思う。お世話になった上司が「ドジョウを食いに行こう」と誘ってくれて、お偉方3名と私とで駒形どぜうに行った。

ドジョウ鍋ばかり注文するコースで(奢っていただいて言うのも気が引けるが)途中で胸やけしてしまった。いろいろな食材を、ちょっとずつ食べるのが好きだ。野菜抜きで塩辛いドジョウばかりを上役に気を遣いながら美味しそうに食べるあれは、確かに苦行だった。

以来、ドジョウもウナギもアナゴも苦手になってしまった。頑張れば一口はいただけるが――いやいや、美味しく食べられる人の胃袋に収まったほうがいい。

 

🌸   🌸   🌸

 

これには後日談がある。数年後、駒形どぜうの上司が「今度はうなぎを食いに行こうや!」と恐ろしい提案をしてきた。そして何故か私もうなぎツアーのメンバーに入っており、これは困った、うなぎは好きじゃないですとか、空気を読めない台詞は言えないし、どうしようと逡巡した。

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助けて~、ドラえも~ん。

の調子で「助けて~、お不動様!」と祈ったところ、何故かその上司が多忙になり、いつの間にかうなぎツアーが立ち消えになった。お不動様には、いつも助けられている。

 

念のために書いておくと、その上司が嫌な人だったわけではない。面倒見の良い、面白い方だった。ただ宮仕えでは自分の好みや主張をある程度抑える必要があり、それが窮屈だったというだけのことだ。

度胸がある人なら「せっかくですが、自分はそれ苦手です。遠慮します」といえるかもしれないが、・・・若いうちはなかなか難しいものだ。長いものに巻かれてしまう。

 

元同僚ですごい経験談を持つ人がいる。新人期の残業中、終電がなくなった時間に先輩たちからが「これからカラオケだ!」と誘われ、そのまま朝まで付き合わされたとか。午前2時過ぎに「遊ぶぞ!」と遊園地に連れていかれて絶叫マシーンに乗りまくり、へとへとの状態で翌日も出勤したとか。

――笑いながら「いい思い出よ」と語っていたが、正直少しも羨ましいとは思えなかった。私なら、そこまで残業したくないし、仕事が終わったら速やかに帰りたい。

ちなみに件の彼女は後に身体を壊し、私より少し早く退職した。

 

職場の飲み会も、本当は行きたくないという人は結構いるようだ。コロナでそれが露呈した感がある。飲み会で時間や金銭を奪われたくない人には、今の状況はある意味ありがたいのかもしれない。

私は「コロナ禍により、飲み会の強要だけでなく、セクハラ行為も減少したのではないか」と思っている。やたら身体を触ってきたり「二人きりで飲みましょう」と執拗に誘ってくるセクハラ親父がいたので、つい自分目線で考えてしまうが、本当にああいう輩が沈静化すればいいな、ソーシャルディスタンスが長く保たれればいいなと願うばかりだ。

 

うなぎから話が脱線したが、「飲み会の強要」「同調圧」から解放された今は、本当に毎日がありがたくて仕方ない。魂の自由は、本当に何物にも代えがたい財産だ。

 

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