以下、東京新聞(11/14)の記事より。
調布市の深大寺は、所蔵する元三大師(がんざんだいし)像の胎内仏だった秘仏「鬼大師(だいし)像」の205年ぶりの公開に踏み切った。展示場所の境内の釈迦(しゃか)堂は連日、多くの来場者でにぎわっている。張堂興昭住職(44)は「コロナ禍の終息を願い公開することにした」と話す。公開は23日までで、次回の予定はないという。(花井勝規)
鬼大師像は高さ約15センチ。比叡山延暦寺の中興の祖として知られる平安時代の僧・元三大師(良源)が鬼に変化(へんげ)した姿として伝えられる。制作年は不明だが、寺は江戸時代のものとみている。。
205年ぶりの開帳。今後の開帳の予定なし。一生に一度しか見られない、そんな焦燥感から足を運ぶ人が多く、平日でも長蛇の列ができているという。15センチの可愛い鬼大師にお会いしたい気持ちはあったが、人混みが苦手なので今回は家で遥拝することにした。
yahooニュースより。
「鬼大師とは、元三大師という平安時代に活躍した実在する比叡山のお坊さん。疫病が流行した際、自身の力で疫病を退散させた非常に霊験あらたかなお坊さんで、彼の欲望に負けない力強い精神力を形にしたものが『鬼大師』という心を鬼にした姿」
憤怒で災禍を退けるお不動様にも近いものを感じ、鬼大師にとても親しみをいだいた。怒っているのにとても親しみやすく、慈愛すら感じられる容貌。頬はこけ、あばらが浮き、筋肉が張った腕をしている。ふんどしに締め付けられた下腹がぷっくりと持ち上がっているのも愛嬌がある。膝が光沢を帯びているのは、昔の参拝者が「足が良くなりますように」と撫でたからだろうか…と勝手な推測をしてみる。
何よりこの表情が良い。くぼんだ眼窩は炯々と輝き、耳まで割けた口の中に舌も覗く。人間的な痩躯に、夜叉の表情。このアンバランスがたまらない。
しげしげと写真を眺め、ゆっくりと遥拝した。現地はあまりに混んでいるため、じっくり見るというよりも数秒手を合わせるだけの状況らしい。
それなら、遥拝でいい。
今回、鬼大師像を眺め過ぎたので、角の大きさや髪形、へその位置、ふんどしの形までつぶさに反芻できるほどになった。
それもネットのおかげ。しみじみと感謝。
家にいても数々の素敵なものに出逢えることを、本当に幸せに思う。
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今日21日は弘法大師縁日で、飯縄大明神縁日で、しかも酉の市。
紅葉真っ盛りの高尾山(ご祭神:飯縄大明神)は大混雑だろうし、川崎大師や西新井大師も縁日、酉の市系で神社は混んでいる・・・。どういうわけか、今日はあまり出かける気分じゃないし、と考えていたら天気が崩れてきた。
やはり天からも「家にいなさい」と言われている気がする。
今日は読書をしたり、断捨離に精を出そう。
初心に帰り、この雑誌を買ってみた。