面白がって ご機嫌に生きる

快適なモノや場所を選び、いつも機嫌よく過ごしていたら、運と勘が強くなりました。どこまで楽しんで暮らせるか、日々実践中です。

プラハで閉じ込められた私。お国柄の違いを考える。

2015年12月。観光で東欧にいた。ウィーン、ルーマニアチェコ・スロバキアを添乗員同行で1週間ほど巡る旅だ。

 

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東欧の子どもたち。みんな可愛い。

 

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正直にいって、6年も経過するとどこの都市で撮影したのか記憶が混然としているので、キャプションがつけられない。それが記憶できる脳みそなら、多分私は方向音痴を克服できているはずだ。

 

ただこの旅でひとつだけ、鮮烈な印象を受けた出来事があった。

 

🌸   🌸   🌸

 

プラハに宿泊した朝のことだ。6:00過ぎに目が覚めた。スーツケースは8:30までにドアの外に出せばよく、出発は9:00過ぎ。いくら何でも早すぎるなと思いつつ「人と一緒に行動するときは、迷惑をかけないよう早目の行動」が染みついているので、6:50には荷物整理を終え、そのまま朝食を取るためレストランに向かった。

 

東欧の朝は7:00でも真夜中のように暗い。レストランは天井が高く、200人以上は収容できるほどの広さがある。まだ数人しか利用客がおらず、余計に寒々として見えた。

 

角の席が空いていたのでそこに陣取り、ビュッフェ式の朝食をいただいた。さて、デザートや飲み物を取りに行こうかと考えていたところに、30代半ばくらいの長い金髪を腰まで垂らした女性が近づいてきて、私の隣の席に腰かけた。

 

こんなに広いレストランなのだから、何も隣に座らなくても…とびっくりした。日本人は(コロナ禍前でも)レストランや電車の座席に座る場合、間隔を空けて座っていく。やたらに相手のコンフォートゾーンを侵食しない。

 

しかし、彼女はさらに驚くべき行動に出た。

 

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私と自分のテーブルの間に、巨大なリュックを置いて食事を取りに行ってしまったのだ!

私の左と後ろは壁、前がテーブル、右がリュック。完全に閉じ込められた。

…どうやってここから出ろと?(閉じ込められた自分がちょっと面白くなり、写真を撮ってみた)

 

もちろん、この巨大なリュックを向こうに押しやることは造作もない。しかし、他人様の荷物に無断で手を触れるのはどうも危険な香りがする。もし彼女が戻ってきて「あなた私の荷物に何をしているの?泥棒?泥棒なのね!!」と外国語で喚き散らしたら、私はうまく説明できない。英語もそれ以外の外国語も苦手だ。いやその場合は、日本語であっても会話が成立しない気がする。

ここは「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」でいこう。

中身が壊れ物かもしれないし、白い粉系が入っているかもしれない。あるいは仲間がいて私が荷物に手をかけた瞬間、カツアゲにやってくるかもしれない。危機意識による妄想が止まらなくなった。

ここでトラブルを起こして、お疲れの添乗員さんの手を煩わせるのも本意ではない。人に迷惑をかけるのもかけられるのも苦手だ。

テーブルの下を潜る手もあるが、頭をぶつけるのはいやなので、そのまま彼女が戻るのを待った。

 

 

皿を抱えて戻ってきた彼女の顔をじっと見たが、一向に意に介した様子がない。お国柄なのか、この人の気質によるものなのか。彼女の着席と同時に立ち上がり、荷物を指さして”Excuse me."と言ったら”Oh!”とつぶやいて、ちょっとだけ荷物をずらしてくれた。

 

出発まで時間がたっぷりあったから、そう慌てずに済んだが…。やはり日本人の空気を読む力、他者への気遣い、思いやりはありがたいものだなと感じた。海外に行くと、日本の良さが身に染みる。自分軸は大事だが、他人のことは我関せずという姿勢はやはりいただけないと思う。

 

🌸   🌸   🌸

 

この後、食事を終えて部屋に戻る途中、同じツアー客の方に「スーツケースは一番に出しているし、櫻木さんは普段からそんなにきちんとしているんですか?学校の先生ですか?」と聞かれた。きちんとしていないし、先生でもない(そもそも先生は膨大な資料等に囲まれるため、片づけられない気がする)。

 

家では自分が快適なレベルを保ち、外では他者に迷惑がかからないように配慮しているだけ。

片付けを放棄する日も、もちろんある。人間だもの。

 

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