面白がって ご機嫌に生きる

快適なモノや場所を選び、いつも機嫌よく過ごしていたら、運と勘が強くなりました。どこまで楽しんで暮らせるか、日々実践中です。

《割れた卵》と寓意――メトロポリタン美術館展

ルーブル美術館エルミタージュ美術館、そしてメトロポリタン美術館。世界三大美術館のひとつ、メトロポリタン美術館展(東京展)開幕を心待ちにしていました。

 

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以前、博物館勤務の知人から「目玉作品を貸し出すと、美術館の集客が落ちるから大変なんだよ」という嘆きを聞きました。多分名画65点を貸し出しても、まだまだ魅力ある作品を多数所蔵しているのだと思いますが、…それにしても調整・手配してくれた関係者の皆様に感謝の念は尽きません。

このレベルの絵画展は、この機を逃したらもう邂逅できないでしょう。それくらいすごかった。西洋美術を愛する人はもちろん、少しでも絵画に興味のある人は絶対足を運んだほうがいいですね。

フェルメール一枚だけでも観に行く価値はありますが、カラヴァッジョ、ラ・トゥールルノワールゴッホターナー、マネ、モネ、エル・グレゴ、ドガクールベプッサンレンブラントゴヤ、ベラスケス、セザンヌティツィアーノルーベンス…とにかく巨匠の名画がこれでもか!とばかりに並んでいます。

 

met.exhn.jp

 

今回は、解釈が難しかった絵を取り上げます。

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《割れた卵》(1756年)ジャン=バティスト・グルーズ

この絵の暗喩は、説明を読むまでわからなかったですね。

胸元をさらけ出し、少しふてくされた若い女性の横に、割れた卵がこぼれていますが、「純潔を失い、もう取り返しのつかない状況」を暗喩しているそうです。右端の坊やは、一生懸命卵をくっつけようとしているのですが「失った大切なものは、決して元には戻らない」ことを意味しているそうです。

「割れた卵=処女喪失」は、あまりピンとこないですね。むしろ「割れた卵=堕胎」だったら、しっくり来たかもしれません。

…というか、この絵を見て「純潔の喪失を表現している!」と瞬時に察する人はどれだけいるんでしょうか。暗喩って難しいんですねえ。

 

ジャン=バティスト・グルーズといえば、シャーロック・ホームズシリーズ『恐怖の谷』に出てきますね。モリアーティ教授の書斎にグルーズの絵が飾られていました。

 

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《狩の場面》1494-1500年頃 ピエロ・ディ・コジモ

タマゴで思い出しましたが、画家ピエロの説明文が面白かったですね。

「生活から快適さを押しやり、火を節約するために一度に卵を50個茹でることもあったという奇行ぶり」

50個も茹でたら、食べる前に腐敗しますよ。かといって、一気に食べたらコレステロール値が上がりますし。どんな生活をしていたんでしょうね。

 

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