面白がって ご機嫌に生きる

快適なモノや場所を選び、いつも機嫌よく過ごしていたら、運と勘が強くなりました。どこまで楽しんで暮らせるか、日々実践中です。

フェルメールと17世紀オランダ絵画展《窓辺で手紙を読む女》

このところ、美術館巡りばかりしています。昨日は渋谷でミロ展、今日は上野で「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を観にいきました。

www.dresden-vermeer.jp

 

9:30の日時指定チケットを予約して行ったのですが、開館を待つ人の列が東京都美術館の門の外にまでのびていて、人気のほどがうかがえます。会期終焉あたりの土日は混雑するのでしょうね。

 

何しろフェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、所蔵館以外での公開は世界初。この絵だけでも観に行く価値はあります。

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修復前のフェルメール《手紙を読む女》。エックス線をかけることにより、壁の下にキューピッドが隠されていることがわかりました。当初、それはフェルメールの手によるものだと思われていましたが、分析の結果、彼の没後に塗られたことが判明しました。

しかも、描かれた当初は「レンブラント作」だと思われていたそうです。フェルメールは存命中は有名な画家ではなく、当時レンブラントは飛ぶ鳥を落とす勢いだったので、何者かがレンブラントを装ったのか――その背景はいまだ明らかになっていません。

 

この修復プロジェクトの過程も公開されていましたが、おそろしく緻密な作業。壁の部分に溶液を浸した綿棒を丁寧にこすりつけニスを落とした後、顕微鏡で絵を見ながら、カッターで砂粒レベルの細かさで削っていきます。

 

自分だったら目と神経をやられる!と怯えるレベルの作業。プロジェクトチームの方々の情熱に頭が下がります…。

www.youtube.com

 

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修復後。壁に仮面を踏みつけるキューピッドが出現しました。仮面は欺瞞などを表しているそうです。これにより、彼女が読んでいる手紙は恋文と確定。

修復前は内省的な構図だったのが、愛の絵に変容した…ということらしい。

 

でも、どちらが好きかというと、断然「修復前」ですね。誰が主役か、何が主題かわかりにくくなっています。

手紙も「恋」を示唆する材料がないほうが、想像が膨らみます。

フェルメールの画中画(絵の中の絵)はいくつかありますが、人物を食っていません。また複数人が登場する《恋文》や《画家のアトリエ》《取り持ち女》なども、それぞれに相関関係があるのですが、この女性とキューピッドはまったく交流していないんですよね。

キューピッドは「画中画」としては大きすぎるし、人物として見るなら二人の主役が絵を二分している感じで、あまりまとまりが良くない気がします。

 

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《ヴァージナルの前で立つ女》フェルメール

ドレスデン展には掲示されていません

こちらにもキューピッドが書かれていますが、女性と調和し画面もすっきりしています。

キューピッドが小さめに描かれており、そしてドレープは女性にのみ用いられていることから、彼女に視線が集まり、主役が明確になります。そして二人の視線がこちらを向いていることから、相互共鳴があるように感じます。

 

🌸   🌸   🌸

 

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今回、ブックマーカーを買いました。

角度によって、色や見える絵が違ってくるのです。

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なんのかんのいいつつ、フェルメール大好き。

 

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この後も、東京都美術館では観たい絵画展が目白押し。

greats2022.jp

www.ntv.co.jp

 

幸運の女神には前髪しかないから、興味深い催し物が来たら、即行動に出ます(もちろん感染症対策はしっかり取って)。

 

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