面白がって ご機嫌に生きる

2022年の夏、サラリーマン生活を卒業しました。生きているうちは快適に、旅立つ時は軽やかにをモットーに暮らしています。

お盆と開運の話から

昨日youtubeで「お盆期間の開運法」をテーマにした動画を見かけた。

・墓参りや供養をしましょう

・成功者は、先祖に対する感謝を怠りません

・私たちの命は先祖あってのもの。ルーツに感謝しましょう

5分ほどの動画だったが、20秒ほど見たところで視聴を止めた。後はコメント欄でおおよその内容はわかる。

多くの日本人は盆には里帰りし、墓参するが全員が(世間様のいう)成功者になっているとは思えない。これは「成功者は神社に行く」に触発されるのと一緒で、ひっくり返して考えればいいのだ。「神社仏閣、墓参をすれば成功する」とは限らない、ということに。

そもそもお参りの基本は「日々の感謝を伝えること」がベースだと思う。「開運・成功の手段」を第一義にするのは、何かおかしい気がする。

 

今回のお盆で、当初(弟宅の)仏壇に手を合わせに行く予定だった。しかし、咳が止まらないコロナ明けの身。ゆえに実家に行かず、猛暑なので墓参りにもいかないと決めた。

だが「罰当たり」だと先祖に罵られることもない、と思う。両親は「暑い時や体調が悪い時に無理してこなくていい、ゆっくり休んで」というタイプだった。そして普段の寺社参りの時に「両親の御霊を守っていただき、ありがとうございます」と挨拶しているから、お盆期間のみ特別なことを心がけなくてもいい、と考えている。

 

お盆というのは不思議な風習だ。先祖が帰ってきて、また戻る…というが、ではお盆期間以外は空っぽの仏壇に手を合わせているのだろうか。個人的には、非常に生きづらい苦娑婆を卒業したのだから、あまり此岸に引っ張るのはいいことではないと思っている。自分なら呼ばれたくない。

学校、会社を卒業した人を旧所属が呼び続けたらストレスになる。それと同じで、旅立った人はそちらに居場所があるのだから、邪魔してはいけない。

旅立った人に呼びかけず、守護仏に御霊安寧を祈る。

yakushiji.or.jp

8/12は薬師寺東京別院の縁日だったので、初参拝した。2階に本尊がある広間があり、その左半分で写経会、右半分で講話が行われていたので、ちょっとびっくりした。

今まで各所で写経体験、写仏体験をしたことがあるが、大抵本尊のない別室で開催されていたからだ。入り口のところで合掌だけして退出しようと思っていたのだが、係の人が「椅子席がひとつ空いていますよ」と勧めてくれたので講話を聴くことにした。

最近、忍耐力と集中力が足りなくなっているので、たまにこうして1時間以上の講話を聴くのも悪くないなと思った。

テレビをつけてもyoutubeを見ても「もういいや」とすぐスイッチを切ってしまう癖がある。映画館や講話会では途中で逃げられないので、集中力の鍛錬になるかも。…と思ったが、やはり時々意識が飛んだ(隣の女の子も船を漕いでいたので、集中するには難しい内容だったようだ)。

 

私は寺社参りをするが、因果応報、六道輪廻をあまり信じていない。善い行いをしたら、素晴らしい場所に行けるのです・・・というが、そもそも「良い行い」というのが、その時代の都合で変わっていくのだから、当てにならない。すべての生き物は等しく尊いのなら「畜生道」と蔑む意味が分からないし、霊界に階層があるというのも信じていない。多分、それは人間が作り出した幻想だ。

生まれ落ちたときには、マウンティングや劣等感がないのに、あの世に「階層」があってたまるかというのが私の持論だ。

 

集中力がないのではなく、自分の妄想に集中してしまうから(そのほうが楽しいから)講話をぼんやりとしか聴けないのだろう。

 

講話の時、お坊さんが「皆さんがこれから行くのは地獄です。地獄ってすごく楽しいところなんですよ。まずは桂米朝の『地獄八景亡者戯』を聞いてみてください。他の落語家の噺は面白くないから、米朝さんので聞いてね」と語っていたのでネットで探してみたのだが、米朝さんのは見つからなかった(削除されていた)。

単なる勘だが、筋立てが私好みのような気がする。お盆期間中に、視聴してみよう。

 

落語家つながりで。立川談志さんの「あの世はすごくいいところなんだろうな。行ったやつが誰一人戻ってこないものな」説が結構好きだ。

天国も地獄も霊界も、人の頭の中にだけ存在するもの。現世を楽しく快適に過ごし、天寿を全うした後は、もっと快適な世界が待っている――そう考えているので、特に悩むことはない。

 

「お盆の開運法」という狭義の話ではなく、ただ日々を楽しんで暮らしていければ、いつの間にか開運していくと思う。目標設定に拘り過ぎたり、思いつめないほうがうまくいく。

張り過ぎた弦はキレやすい。やや弛みがあるほうが、その真価を発揮できるものだ。

 

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