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ピカソとその時代ーベルリン国立ベルググリューン美術館展

国立西洋美術館で開催しているピカソとその時代ーベルリン国立ベルググリューン美術館展を観に行きました(10/19)。

ドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)は、1948年からパリで画廊を経営しながら自分自身のために作品を集め、世界有数の個人コレクションを作りあげました。

彼のコレクションは1996年以後、生まれ故郷であるベルリンのシャルロッテンブルク宮殿に面した建物の中で公開され、2000年には主要作品をドイツ政府が購入、2004年にはベルクグリューン美術館と改称しました。

ベルリン国立美術館群ナショナルギャラリーに属し、数々の展覧会を開催し世界的な評価を得る美術館です。ベルクグリューンは晩年まで作品の購入と放出を繰返し、コレクションに際立った特色を持たせるよう努めました。

最終的には、彼が最も敬愛した同時代の4人の芸術家たち、パブロ・ピカソパウル・クレーアンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティの作品に重点が置かれています。この4人に彼らが共通して師と仰いだモダンアートの祖、ポール・セザンヌも加えた、粒選りの作品からなるコレクションは、創造性と生命力にあふれた20世紀の巨匠たちの芸術を堪能させてくれます。

ベルクグリューン美術館の改修を機に実現した今回の展覧会は、この個性的で傑出したコレクションから精選した97点の作品に、日本の国立美術館の所蔵・寄託作品11点を加えた合計108点で構成されます。(公式サイトより)

所蔵作品は二百数十点。そのうち97点(うち76点が日本初公開)を貸し出したら美術館の集客力が落ちるじゃないか、太っ腹だなあ…と思っていたら「美術館改修」だったのですね。そういう事情がなければ、とても国外に出ることはない至宝ばかり。

ベルググリューンは「自分の名を冠する美術館を後世に残す」ことを意識し、収集だけでなく処分も躊躇なく行ったそうです。ミニマリストな面もあったのかもしれません。そんな彼の厳選したコレクションのなかから、更に選び抜かれた作品が集結している本展。

彼はピカソやクレーの作品を飾るために、敢て16、17世紀のイタリアやスペインの額縁を探したそうです(額縁もあわせてお楽しみください)。

パブロ・ピカソ

《座るアルルカン》1905年 日本初公開

《眠る男》1942年

《窓辺の静物、サン=ラファエル》1919年 日本初公開

サルヴァドール・ダリルネ・マグリット的なシュールな世界。海側の柵とテーブルクロス下の柵の遠近感も異次元ですし、青空なのに床に映る影は茜が差していますし。こういう絵も大好きです。

《彫刻家と彼の肖像》 1933年

《踊るシレノス》1933年

同年に制作された《彫刻家と彼の肖像》と作風を変えて描いているように思えますが、足の描き方に共通点を感じます。この絵は、いわゆる「ピカソ」的な雰囲気がありますね。

《座って足を拭く裸婦》1921年

《サーカスの馬》1937年

《ミノタウロマキア》1935年

《花の冠をつけたドラ・マール》1937年

《緑のマニキュアを付けたドラ・マール》1936年 日本初公開

ピカソの愛人であった写真家のドラ・マール。彼の代表作《泣く女》のモデルでもあります。それにしても花の冠と緑のマニキュア・・・同一人物とは思えない。

《黄色のセーター》1939年 日本初公開

実物を見ると、このセーターの網目の緻密さに圧倒されます。

《大きな横たわる裸婦》1942年 日本初公開

パウル・クレー

《黒魔術師》1920年

《青の風景》1917年 日本初公開

《知ること、沈黙すること、やり過ごすこと》1921年

絵のタイトルが意味深ですね。知ったことを語り過ぎずに、いかにやり過ごすかは、生きる上で重要だな…と感じます。画家は、何を思ってこのタイトルを付けたのでしょうね。

《口数の少ない倹約家》1924年

これもまた意味深なタイトル。

《植物と窓のある静物》1927年

《子どもの遊び》1939年

アンリ・マティス

《室内、エトルタ》1920年

ベルググリューンの額縁センスが素晴らしいですね。お姫様の居室のように見えます。よく目を凝らすと、室内はさほど豪奢ではないのに…素敵なトリック。

《青いポートフォリオ》1947年

この絵の印象は「赤」ですね…。ここでいうポートフォリオは椅子のことを指すのか?と調べましたが、株式用語しかヒットしませんでした。

《雑誌「ヴェルヴ」第4巻13号の表紙図案》1943年 日本初公開

《ドラゴン》1943-1944年

最後に

本展には出品されていませんが、ピカソが14歳の時に描いた《初聖体拝領》の画像を貼って締めたいと思います。

《初聖体拝領》1869年 パブロ・ピカソ

 

 

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