11/12は今年最後の己巳(つちのとみ)。弁財天や蛇を祀った神社・仏閣に参拝するといつもよりご縁が深くなるといわれています。
蛇窪神社は混むだろうな…と最初は迷っていたのですが「稲荷社の改築が終わり、法密稲荷大明神が祀られている」と聞き、これは行かねば!と意を翻しました。新しもの好きです。
蛇窪神社
朝の8:30頃に蛇窪神社に到着。(9:00から領布される)己巳限定御朱印を求める列は既に長くのびていましたが、本殿の参拝列は短く、5分くらいでお参りできました。
白蛇辨財天社も秋の装い。巳の日なのでご開帳していましたが、ちょっとびっくりしたのが塚越稲荷社(埼玉県蕨市)で見た蛇石にそっくりな石が辨財天像の横に安置されていたことです。
👆これが塚越稲荷社の蛇石。(並んでいる人に迷惑なので)蛇窪神社では撮影しませんでしたが、あまりに酷似していたので「あれ、塚越さんから拝借してきたのかな」ととぼけたことを妄想したくらい(そんなわけない)。よく見たら、塚越稲荷のほうがまるく、蛇窪神社のほうが楕円で蛇も細身のように思います。
今度、単なる巳の日に参拝してしっかり確認してこよう。
己巳の縁日参拝も良いのですが、この日は普段は開放されている「銭洗いの井戸」が混雑緩和のため封鎖され、巳の日限定の白蛇開陳もないため――私は(つちのとみ以外の)巳の日参拝をお勧めします。
最後に、新しくなった法密稲荷を参拝。とても美しい社殿です。近くに「おもかる石」もありました。
以前の稲荷の様子は、こちらをご覧ください。
ちなみに、8:45には参拝の列もかなり延伸していました。早めにお参りできてよかった…とお繰り合わせに感謝しました。
弁財天巡りの途中で車両故障
この後、小網神社の銭洗弁財天を参拝。
徒歩で水天宮まで行き、寶生辨財天を参拝(巳の日に開帳されます)。
そして上野の不忍池辯天堂にお参りし、食事を済ませました。
「そろそろ帰ろうかな」と電車に乗ったところ、何故かなかなか発車せず。なんと、車両故障が起きたそうです。私は交通運がいいので、こういう事態は珍しい。
もしかすると、神様から「もうちょっと遊んでいきなさい」と勧められているのかも。と考え、もうひとつ辨天めぐりをすることに決めました。
宝珠院の弁天様と薔薇
蛇窪神社、小網神社、水天宮、不忍池辯天堂は、何度もお参りしていますが、芝公園近くの「宝珠院」に参詣したことはありません。せっかくなので、足をのばします。
宝珠院の建物を発見し、赤い「弁天様」幟も見つけたのに、肝心の弁天様が見つからない。御朱印の列を尻目に、弁天堂を求めて徘徊します。
建物の裏をぐるっとまわり、小高い山をのぼったら…
何か綺麗な薔薇園に出てしまった!
芝生の上で、食事をする家族や友人同士。憩いの場です。
後で調べたら「ザ・プリンスパークタワー東京」の公園らしい。
盛りは過ぎていましたが、まだまだ綺麗な薔薇がたくさん咲いていました。意外と素敵な薔薇園(入場無料)はあるものですね。
さて、薔薇園を一周したあと、本来の目的を思い出し、また宝珠院の周りをうろうろしました。
で。入り口の案内図を見て気づいたのです。
弁天様は(御朱印の列に隠れてわかりづらかったけど)建物の中におわしたと!
こちらの弁財天さまは、にこやかで優しい表情をしていました。
いや~、これはわからないわ。ここはまるっと社務所だと思っていました。御朱印列がなければ、賽銭箱で気づいたかもしれないけど…。こういう勘はまったくありません。だからどこに行っても延々迷うんでしょうね。
まあしかし、迷ったおかげで綺麗な薔薇園も楽しめたので方向音痴バンザイ、車両故障のおかげで面白い目に遭ったので、トラブルバンザイです。
最後に
芝公園の薔薇に触発され、都電の薔薇を観に行き、雑司ヶ谷鬼子母神と巣鴨猿田彦神社、とげぬき地蔵、江戸六地蔵(菊祭り開催中)をお参りして、本日は締めました。
弁財天5か所だけでなく、薔薇と菊を楽しめたのがラッキーでした。
本来歓迎されざる予想外の出来事――車両故障や迷子など――を面白がり、それが習慣になっていくと、運は強くなるものなのです。結局「つまらない」「失敗」と意味づけすればそのとおりに、「楽しい」「ラッキー」と決めればそのとおりの世界が構築されるわけですから。
なりたい自分で世界を見る。開運は、簡単なことなのです。