面白がって ご機嫌に生きる

30万アクセスまで、ぼちぼちと雑感を綴っていきます。その後は、開店休業の予定です。

腕時計は嫉妬する

数年前、アナログ式の腕時計を購入した。時々日光に当てれば電池交換不要という触れ込みだったので、面倒くさがり屋の私にぴったりだと思ったのだ。

しかし、この時計には欠点があった。毎日、ほんの少しずつ遅れるのである。一番良いのは常に正刻を示す時計、次は少し進む時計。遅れる時計は、約束に支障が出るので好まない。

数か月前の外出時に腕時計を眺め「まだこんな時間か」と安心していたら、止まっていた、ということがあった。遅れる上に止まる時計は、処分しないといけない。

 

(借り物画像です)

 

店舗やネットで腕時計を探したのだが、ピンとくるものがない。取り敢えずしのげればいいか…と考え、3coinsでデジタルウォッチを買った。330円商品だからいつ壊れても仕方ない、そう思ったのだが、これが実に良い仕事をする。文字盤ははっきり見えるし、遅れないし、軽くて丈夫。すっかり気に入って、毎日はめて外出するようになった。

ある日、アナログ時計をちらっと見て驚いた。少しも遅れることなく、カチカチと時を刻んでいるのである。試しに何度か着用して出かけてみたが、以前のように遅れたり止まることはない。「遅れない、怠けない」時計に生まれ変わったように感じられた。

これは、つまり「330円の新入りなんかに負けるもんか!」と持ち主の寵を競うべく奮闘し始めたのだろうか。本当に不思議なのだが、それ以外考えられないのである。

 

「人もモノも、大事にすればそれに応えてくれる」「相手は自分の鏡」という概念は、あらゆる事象に適用してはいけない。大事にされている間は怠惰になり、首を切られそうになると懸命にすがる…というのも、組織では頻繁に発生することだ。

 

腕時計の嫉妬から、雇用関係に発想が飛ぶとは、思いもよらなかった。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村