11/2に国立科学博物館で開催の「毒」展に行きました。
これは本当に興味深かった。後で写真を200枚以上撮っていることに気づきました。でも、絵面が美しいわけではないので――カビた食パンや芽が出てブヨブヨのじゃがいも、蛇に飲まれかけた蛙の模型などは控えて――支障がないところを、簡単にご紹介します。
【閲覧注意】爬虫類や昆虫などが苦手な人は、読まないでください。
今回は毒の話というより、単なる小ネタです。
蜂と蛇
蜂も蛇も毒を持っていますが、好戦的な性質ではありません。不用意に領域に踏み込んだり、危害を加えなければ、通常は近づいてこないらしい。
蜂の毒針には返しがついていて、一度刺したら抜けない。無理に抜いたら内臓が引き抜かれる(死を意味する)。だから、余程のことがなければ攻撃してこないのです。蛇の攻撃も肉弾戦ですから、戦えば傷つくし消耗する。彼らは、生きることを優先にしています。
命の重みを理解しない北の国のトップのほうが、よほど毒性が強い。自分の身体が傷つかないから、弾道ミサイルを平気で発射できるわけで。
やっぱり人間が地球上で一番魯鈍で、かつ凶悪だな…。
と考えていた時、後ろから若い声が聞こえました。
「わあっ、可愛い」「可愛い!」
蜂と蛇。可愛いかな?と思いましたが、二十歳前後の3人組は、目をキラキラさせて「いいなあ」「可愛い!」と見惚れています。老若男女問わず、楽しそうな人、機嫌のいい人は大好きなので、なんだか楽しくなってきました。
フグはフグ毒が大好き
これは知らなかった!
👆フグ
(三人組が、またも「可愛い!」を連発)
シュミット指数
このシュミット指数が結構笑えます。
レベル1。マッドドーハーに刺される痛み。
レベル2。ハニービーに刺されたときの痛み。「どうにか耐えられる痛み」とありますが、どう考えても耐えられないでしょ!
レベル3。カウキラーに刺されたら発狂しそう…。
レベル4。・・・いや、ちょっと待って。これだと痛みを感じる前に昇天してしまう気が。死んだことないからわからないけど。
取り敢えず、タランチュラホークってすごい。
可愛い連発隊が絶賛したもの
館内が混みあっていたので”可愛い”連発隊と同じペースで観覧することになり、その楽しそうなオーラをビシバシ浴びることになりました。何を見ても「可愛い!」と喜んでいましたね。
ヤドクガエル。(昨日某アニメを見ていたら、これが出演していました)
”可愛い”連発隊のひとりが「菌類大好き!これを見たくて毒展に来たようなもの」とウキウキしつつ「わっ、ベニテンちゃんだ!可愛い!」と絶賛していました。
中央のベニテングダケは確かに綺麗で可愛いですね。有毒ですが。
人がアカハライモリの背中を触り、身体を逸らせる動画を放映していたのですが、3人組のひとりが可愛いと讃えつつ「可哀想だね…手で触れたら火傷しちゃうよ。水で濡らすか、手袋してあげないと」と気遣っていたのが印象的でした。優しい!
学ぶのが好きな人に囲まれるのは幸せ
ひとりが「生物を取っておいて(履修していて)良かった!この展覧会を本当に楽しめるもんね」と語っているのが聞こえてきて、ああ、いいなあ…と感じました。
この3人に限らず、皆さん食い入るように文字や展示を追っていました。入場料を払ってくるからには、その方面の知識欲がある人が集まっていると思いますが、やはり学び好きな人、その場を楽しめる人に囲まれているのは幸せですね。
(勉めて強いる)「勉強」というより、むしろ楽しく学ぶ「楽学(造語)」の雰囲気に満ちていました。
今回は「毒」と関係ない傍流話に終始してしまいましたが、さて読者の皆さんは、3人組の性別をどちらでイメージしていたのでしょう。
3人とも、真面目で優しい雰囲気の男性でした。